2  直前期の学習方法 〜最終2週間ですべきこと  前編〜

2 最終2週間ですべきこと 前編






ここからは、
学習量が圧縮されている状態を前提に、
ではそれをどのような形で学習していくべきかを
お話します。





最終2週間ですべきこと。






圧縮された学習量の中から、
“さらに”選別された箇所を学習
します。





つまりは、

・最終的に選別された弱点箇所
・最終的に選別された良問

を学習します。





今から学習量が大胆に圧縮されていたとしても、
たったの2週間という短い期間の間に
そのすべてをやることはなかなか難しいことです。




なので、
その中から特に選び抜いた弱点箇所と良問だけを
最終的にはやります。
絞り込まれたものをさらに絞り込むのです。





ここで注意してほしいのは、
最終2週間の時点での「弱点」というのは、
“なんだか良く分かっていない”
というような箇所を言うのではない

ということです。





“なんだか良く分かっていない”箇所を
最終2週間という人生を分ける時期に
やっている場合ではありません。




知識を機能するする状態にまで高めるには、
それ相応の時間を要します。




1秒、コンマ1秒惜しい最終2週間に
“なんだか良く分かっていない”箇所を
一瞬学習したとしても、
それが本番で機能するほどの知識として
自分の中に定着することはまず無いでしょう。




それなのにそうした箇所を学習しても、
“やっぱりなんだか良く分からなかった。。。”
となり、不安を増大させるばかりです。





最終2週間の時点での「弱点」というのは、
理解も記憶もしているけれど、
ちょっと触れていないと
反応スピードが落ちてしまったり、
あやふやになりがちな箇所
を言います。




こうした箇所を最後の最後に再度学習し、
少なくとも本試験当日には
時間的制約に耐えうる反応スピードを実現し、
あやふやでない状態を実現するのです。




さらに、
弱点箇所だけでなく
良問にも触れていきます。




良問とは、
何度解いても勉強になる考えさせる問題や肢を言います。
頭の体操になる問題、
といっても良いかも知れません。




最後の追い込みというのは、
知識の詰め込みをしてしまいがちですが、
この試験は、正確な知識があるだけでは乗り切れません。
つまり、
考える力が備わっていて、
初めて合格できる試験なのです。




“正確な記憶”と“考える力”は両輪です。




最後の最後に知識の詰め込みをしてしまうと、
思考回路が鈍った状態で本番に突入することになってしまいます。




それでは、
(データの分析は完ぺきだけれども)
ストレッチや、準備運動のキャッチボールをせずに
ピッチャーがマウンドに立つようなものです。
最後の最後に知識を記憶することに偏重し
凝り固まった頭で本試験に突入しないよう
頭の体操になる良問も解くのです。






坂本龍治