平成27年度司法書士試験を終えて

平成27年度司法書士試験を終えて


本試験、お疲れさまでした。
今年の関東圏はあいにくの雨。
会場に辿りつくだけでエネルギーを消費する中、
過酷な1日をギリギリの状態でしのいだ、
といった感じになったのではないでしょうか。



出だし好調も、後半戦苦戦。



私のうけた率直な印象です。
簡単にですが私の感想をコメントさせて頂きます。
以下のコメントは、あくまでも私個人のものですので、
オフィシャルな解答は伊藤塾分析会を待って下さい。
http://www.itojuku.co.jp/shihoshoshi/topics/chujokyu/index.html




午前の部。
民法。典型論点中心で、リズム良く解ける。
個数問題(9問、13問)、選択債権(16問)は…
“きっとみんなだって不安。想定通り。”
手薄になりがちな憲法・刑法も手ごたえあり!
最後に会社法。結構苦戦。
かなり難しめな印象。
全体としてみたときには充実感があるんだけど、
その分、基準点が結構高くなるのではないか不安。




午後の部。
午後がはじまった瞬間にいつもドキドキしてしまう民事訴訟法。
今年は結構基本的。
出だしでつまづくことなく執行・保全・書士・供託へ。
マイナー科目も特に問題なし。
不動産登記法。結構細かい…
知識的に解けるはずの問題ばかりなんだけど、
想定よりも時間がかかってしまう感じ。
商業登記法。結構苦戦。
難しめな印象。
問題数の多い不動産登記、商業登記で
“エイッ”とマークをしてきている部分も多く、
蓋を開けてみないと正解問題数は分からない感じ。




不動産登記記述。
3つのパートからの組み立て。
問題のページ数も多く、処理すべき情報量はかなり多め。
だけど、
縁組前に生まれた養子の子の代襲相続権の有無、
元本確定登記の要否、
一申請情報申請の可否、
などの基本知識を積み上げて判断していけば、
正解が見えてくる。
解き終えてみればそれほど難しい問題ではない印象。
ただし、処理量の多さからエネルギーはかなり消耗。



商業登記記述。
時系列整理がきちんとできなければ、
崩壊するであろうパズル的問題。
時系列整理さえきちんと出来れば
前半は特に問題なし。
問題は後半。結構難しい。
不動産登記と商業登記の前半で守れていないと結構怖いかも…




かなりざくっとですが、
これが私の率直な印象です。
あくまで現時点における私個人の感想ですので、
ちゃんとした解答・分析は伊藤塾分析会で確認してください。
今年は、記述式対策についてお話させて頂きます。
福岡、仙台、札幌にも行きますので、
是非参加をお待ちしています。



とにかくいまは、
クッタクタになるまで戦い抜いたこころ、そして身体を、
是非いたわって下さい。
本当にお疲れさまでした!!



坂本龍治