民法改正と司法書士試験 補足

「このたびの契約法の改正作業について、
 法務省がその必要性を含め検討に着手したと
 報ぜられたのが二〇〇六年のはじめです。
 この頃から法務省内部での検討が始まりました。」

「仮に契約法改正の作業が今後順調に進んだとしても、
 まだ何年もかかります。」






これは、
今月の10日に出版された
内田貴先生の本からの抜粋。
(「民法改正‐契約のルールが百年ぶりに変わる‐」225貢
  内田貴著 ちくま新書 2011年10月10日第一刷発行)






本の最後の「おわりに」がかかれたのが9月のことですから、
上記した法改正に関する見通しは、リアルタイムのものと
言えるでしょう。






内田先生は2007年に、東京大学を退職し、
現在は法務省ナンタラカンタラ〜の参与として
お仕事されています。






「おわりに」には「法務省の見解とはかかわりがない」旨
ことわり書きがありますが、
法務省の内部で法改正に携わる人の考えであることに
違いないわけで、民法改正には「まだ何年もかかる」可能性が
極めて高いわけです。





このことからも、
まだ数年は現行民法でもって試験の出題が
あるな、ってわかるわけですね。





だから安心して、
使い込んできたテキストを武器に
来年の試験に挑んでください!!






って言いたかったがための、補足記事でした。



坂本龍治