2013年度 明治大学法科大学院「民法(債権法)改正の動向 寄付講座」

久しぶりに民法改正の話。


今年の2月26日に部会決定された中間試案が、
3月11日に公表され、
現在は2回目のパブリックコメントを募集しているところです。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=300080106&Mode=0
そのため、現在部会は活動をお休みしております。
6月17日にパブリックコメントの募集は締め切られ、
それを踏まえて部会は第3ステージ、すなわち、
改正要綱案へ向けての審議を本格化します。
改正作業もいよいよ大詰め、最終ステージへ!!
という段階に突入するわけです。
なお、部会自体は、5月28日から再開されるようです。



この第3ステージを経て、
改正要綱“案”が出来上がると、
内閣法制局のチェックを経て、
国会提出へ向けての閣議決定に付され、
異議なく閣議決定が行われると、
内閣総理大臣からその法律案が国会(衆議院又は参議院)に提出されます。
法律が無事成立すれば、
あとは施行を待つばかり。


という流れになります。
そして、受験生としての一番気になるのは、
やはり、「いつ法律は成立する見通しなの?」ということです。
一部新聞報道では、
法務省は早ければ2015年に国会提出する方針と
報道されていますが、
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDC2600G_W3A220C1EA1000/
日本経済新聞 2013.2.26)
どうやら法務省の公式発表はされていない様子です。



昨日、
全国銀行協会の寄付により明治大学で実施された
2013年度 明治大学法科大学院民法(債権法)改正の動向 寄付講座」
に参加してきたのですが、
部会委員を務めておられる東京大学の中田裕康教授も
「一部新聞報道では2015年の国会提出を目指すと言われておりますが…」
というような表現をしており、
提出時期の発言についてはかなり慎重に発言されている様子でした。



しかし、実際に法律が成立するのが、2016年、2017年になったとしても、
すでに中間試案は示されている以上、
私たち講師としては受験生に先行して一生懸命勉強する必要があります。
が、これがなかなか膨大な量でして(苦笑)
中間試案(補足説明付)は約550頁にも及ぶ超大作。
それ以前の部会資料などもみながら勉強するわけですが、
正直言って結構大変。



法律の中で最も基本的な法律である民法が大幅に変わろうとしているわけで、
議論もかなり深いところでなされていますし、
改正作業の委員でもない限り、すべてを把握するのは相当困難なのです。



でも、
時が来たら受験生の方々に有益な講義が打てるよう、
坂本は今日も勉強です!
がんばるぞっ