9 直前期の学習方法〜並行学習と1点集中型の学習〜


9 並行学習と1点集中型の学習





私は合格の年は、
並行学習の方法を取っています。




その最大の趣旨としては、
科目ごとの垣根を取っ払うことにあります。




たとえば供託法がイメージしやすいですが、
法律はその法律だけで完結しているようなものではなく、
その他の法律と深く関わり合ってその意味をなします。




ですから、最終的には科目間の垣根も取っ払えるのが理想です。
そのため、最初から最後まで並行学習をしています。





しかしこれは
ひとつひとつの科目が
合格レベルに到達していることを
前提にとった学習手段ですから、
まだひとつひとつの科目が
ぼんやりとしているうちはお勧めしません。




ひとつひとつの科目がぼんやりとしているうちは、
1科目ごとにまとまった時間を割り当て、
1点集中で一気に合格レベルまで引き上げることを最優先すべきです。



(つまり、科目の垣根ではなく、
 その科目の中の分野の垣根をと取っ払うことを優先すべきです。)




今お話していることが、
模試が始まる前までの学習のイメージそのものになります。




模試が始まるまでの時期は、
1科目ごとにまとまった時間を割り当て、
1点集中で一気に合格レベルまで
引き上げることを念頭に学習をします。
たとえば、




2月の前半で民法を完成させる




2月の後半で不動産登記法を完成させる




3月最初の10日間で商法・商業登記法を完成させる




3月の残りを使って民事訴訟以下の科目を完成させる




4月に入ったら最初の模試へ。




といった具合です。
ただしこれは、
まだひとつひとつの科目が
ぼんやりとしていることを前提としておりますから、
既にひとつひとつの科目が
合格レベルに到達しているのであれば、
最初からいきなり並行学習をする、
というのでも良いでしょう。




坂本龍治