日本不動産昔ばなし Vol.5
じゃぁ。
この時代って、
司法書士のご先祖さんは
どんな役割を果たしていたんでしょうか?
というと。
実はこの時代、
司法書士のご先祖さんは
今のように不動産取引の安全を
担保していたわけではないんです。
知っての通り登記法が制定されるのが
明治19年のことですから、
それまで不動産登記制度というものが
日本には存在しなかったことになります。
その前身である公証制度はあれど
今の司法書士と同じ役割を担う
職業集団の存在は確認されていないと思いますし、
この頃、
司法書士の前身「代書人」は
もっぱら裁判所提出書類を代書していましたから、
今とは不動産取引のしくみ
そして私たちの役割が
全く違っていたと言えます。
坂本龍治