日本不動産昔ばなし Vol.3


しかしこの地券、
実は担保関係を表す機能がなかったため、




担保関係の統一的な公示方法の必要性がうたわれます。




そこで用いられたしくみが
公証制度。





不動産登記制度の原型と言われているものです。
具体的にはどんなものだったのかというと、
こうです。




「質権」や『抵当権』
(当時は、「質入」、『書入』といった。)
を設定しようとする場合、



①そのことを証明する文書(証文)を用意します。
②そして、村戸長役場に行きます。
③村戸長役場に備え置かれている奥書割印帳と証文に番号を朱書してもらい、
 割印してもらい、
 証文に奥書をもらいます。







その後、この公証制度は
土地所有権の移転についても
カヴァーする制度となります。



明治13年のことです。




坂本龍治