なぜ試験対策に条文なのか? Vol.1

なぜ試験対策に条文なのか?




条文、引いてますか?



仕事柄、受験生の勉強相談を
引き受ける事が多いのですが、
勉強相談を受けていると、
条文を引いていない人の多さ、
条文の引き方が分からないと
悩んでいる人の多さに驚かされます。



勉強を初めて、
3〜4年目の受験生であっても、
条文を殆ど引かないという方もいます。



なぜ、条文をないがしろにしてしまうのか?
多くの受験生と対話を重ねる中で、
その原因が徐々に見えてきました。



それは、
“法律の勉強”という意識よりも、
“試験に合格するための勉強”という意識が
強烈に働いてしまっている、という事です。



つまり、
“試験勉強”という意識が強烈に働く結果、
とにかく合理的に勉強を進めるには、
合格に必要な事が全て詰まっている
テキストだけに学習素材を絞るべきだ!
という発想に行き着いてしまうのだと思うのです。



そういった意識を
明確に持っているわけではなくとも、
全てはテキストに詰まっているのだから、
条文を引く必要なんてない。
条文を引く時間が勿体無い。
という感覚がいつのまにやら
無意識のうちに染み付いてしまった
というタイプの人もあるようです。



しかし、
合理的な試験対策をしようと思うほど、
条文は外せないと思うのです。



坂本龍治