記述式の学習プロセス Vol.12 ミスを無くす“しくみ”を作る
ミスを無くす“しくみ”を作る
“しくみ作り”は、
1時間で1問を解く練習の中で
構築していくのが理想、
というところまで説明しました。
さらに、
普段から記述式の学習をする際は、
問題用紙と解答用紙をコピーして、
本番さながらのまっさらな状態から
問題用紙を加工して解答用紙を
埋めてくる、というのが理想です。
なぜなら、
問題用紙そのものにも様々な印をして
ミスを防ぐ仕組みを構築したいからです。
いつも同じ問題用紙を使用しては、
以前書き残した印があって練習になりません。
毎回手を動かし、
問題用紙を汚しながら練習をした方が、
確実に本番に反映されます。
例えば私の場合、
使用済みの事実には“○”印を付けることで、
無駄にもう一度読むこと防ぐと同時に、
“○” 印の付いていない箇所に
敏感に反応出来るような仕組みを
自分の中に構築しました。
「1」から順に読み進めて解答できる
のであれば、こんな仕組みはいりません。
しかし実際は“○”印のつく順番は、
「1」から順ではないのです。
ランダムに“○”印は付きます。
ですから、
ノーマークで問題を解こうとしては
無駄にもう一度読んでしまったり、
読み落とす、という事が起きてしまいます。
そして、この仕組みは
まっさらな状態で構築しなければ
機能しているのかどうかがわかりません。
どんなに20分で解く中では
ミスが生じ無くとも、
どんなに普段から使用している
問題用紙では反応出来ていても、
本番と同じ環境で同じことが
出来ないのではダメなのです。
ですから、
普段からできる限り本番に近い状態で練習し、
その中で生じるミスを防ぐ
“しくみ作り”をするのがベターです。
坂本龍治