2 記述式の学習〜なぜ毎日問題に触れる必要があるのか?〜


なぜ毎日問題に触れる必要があるのか?




記述式の解法には
択一式とは違った技術を要します。




すなわち
択一式で得た知識を記述式で“使いこなす技術”。





約1時間で、
分量の多く複雑な問題を
限りなくミスを起こすことなく
答案用紙に正解を記述する技術。





の2つを要します。





言い方を変えれば、記述式では
“知識の使い方を知っていること”
“記述式の解法プロセスが確立していること”

を要します。






そして、
上記2つの技術を磨くためには、
それなりの時間を要します。






司法書士試験は、
“合格即開業可能”
が建前になっている以上、
少なくとも試験で出題される問題の上で
卓越した技術・熟練の腕前を
披露する必要が出てきます。






そして
卓越した技術・熟練の腕前を
身につけるのには、
2日、3日では足りないのはもちろんのこと
2月、3月でも足りない場合が多いのです。







“それなり”に達するのに、
約半年間の、毎日の積み重ねが必要、
と思ってください。






だから、
毎日触れるのです。





しかし、
卓越した技術・熟練の腕前を
身につけるのに必要な問題数は
不動産登記・商業登記、
各20〜30問もあれば十分ですし、






また、かける時間も、
1日1時間ほど取れればひとまずは良いでしょう。






まず、問題数ですが、
“知識の使い方”・“記述式の解法プロセス”
に熟練し、卓越するためには、
徹底的に同じ問題を繰り返すのが近道なので、
あまり多くの問題数を抱えることはしません。






なぜなら、
問題の細部、
思考の細部にまで
こだわってこだわって
こだわり抜いて



初めて「熟練」「卓越」の境地に達するわけですが、




それは
1問を繰り返す中でこそ
こだわりが出てくることですので、
同じ問題を繰り返すのが良いわけです。




坂本龍治