認定考査対策を考える



司法書士が簡裁業務を行うようになって約8年が経過しました。




弁護士の先生方には、
司法書士が簡裁業務を行うという認識を
当たり前のように持って貰えているのか、
最近の民事訴訟関係の本では、
「弁護士」と並んで「司法書士」「認定司法書士
という言葉が使われています。

(e.g.「民事訴訟の基本としくみ」酒井雅男著
   平成23年11月1日 初版発行)





しかし、対一般市民、という観点で言えば、
まだまだ司法書士が訴訟、という認識は持って
貰えていません。





なので、司法書士が一丸となって、
代理権を活用し、司法書士が訴訟、
という認識を持って貰えるよう
頑張っていく必要があります。






日司連では、第11回認定考査へ向けての
第11回特別研修の要綱が明らかにされました。
http://www.shiho-shoshi.or.jp/member/training/special_training/application.html

※ 考査の実施日程についてはまだ未定




この第11回の研修・考査を受けられる方は、
代理権活用の前段階として、
何としても代理権を取得する必要があります。





しかし、
認定率は依然として約65%で推移している現状。。。





これでいいのか!?





いいわけない!!





です。





なんでこんなに認定率が低いのか。





認定考査なんて、
言ってしまえば、
司法書士試験に合格するほどのツワモノが
その勢いで勉強し受験すれば、
全員合格したっておかしくないような試験です。






でも、
それが出来ないから認定率が上がらない。







なぜそれが出来ないか。







それは、認定を取得する積極的理由を持って
考査を受ける人があまりに少ないからではないか?
と私は思っています。






司法書士試験に合格するまで、
何年も何年も何年も、
そのことにすべてのエネルギーを注ぎ過ごしてきて、
今まさにその夢が叶った!!!
その瞬間に次の目標を立て、さらなる努力を重ねる、
というのはなかなか難しいものです。





ちょっとは人生、ほっと一息、つきたいです。
今まで我慢してきたことを、思いっきり楽しみたいです。
新しくできる同期の友とも、親睦を深めたいです。






それはそれでいいし、そうすべき。
でも、ちょっとぼ〜っとしすぎると、
認定考査試験なんてあっという間に来てしまいます。
特別研修が終わったあたりで、
「あれ〜〜、特研終わったけど、これじゃ試験には足りないな〜〜」
なんて気がついて、やっつけの勉強で考査を受ける。






これでいいのか!?





いいわけない!!






ですよね〜。
なので、
考査を受ける積極的理由を見つけるきっかけを
私坂本が提供します。
司法書士による訴訟のあゆみとこれから」
http://www.itojuku.co.jp/shiken/shihoshoshi/event/DOC_012699.html
“無料”公開講座です。





司法書士がどんな感じでこの簡裁代理権を取得するに
至ったのか、その歴史を知れば、
「自分も訴訟業務頑張らなくちゃな!」
と思えるはずです。






資格を取れば“こっち側”。
“こっち側”にくれば、
自分自身のことだけを考え生きていくのではなく、
司法書士職全体の事を考え仕事をしていくべきだと
私は思っています。






冒頭にUPした新聞記事は、
「週刊新法曹」昭和51年(1976年)2月20日(第366号)
1面です。






全国青年司法書士連絡協議会が
中野サンプラザで400名集め、
「簡裁代理権」「職域の再検討」に焦点をあてた
パネルディスカッションを実施、
簡裁代理権取得への第一歩を踏み出した。







という記事です。
今回の講座を行うにあたり協力を求めたところ、
元東京会会長山本修先生が
提供して下さった資料です。
山本先生は裁判業務を中心に仕事をしてこられ、
実際に簡裁代理権取得に情熱を注いできた方で、
いろいろな事を語って下さいました。







新聞記事も、
平成14年改正が実現する25年以上も前のものです。







こうした記事を読んだり、
実際に御苦労なさった先輩方の話を聞けば、
簡裁代理権を活用していかなければいけないな。
と思えます。







その断片を皆さんとも共有したい!
そうすれば、
きっと積極的に認定考査の勉強をできるようになるはずだ!






そんな思いから始まった今回の講座。






是非、足をお運び頂ければと思います。
お待ちしています。



東京校 10月29日 18:00〜20:00
京都校 11月3日  11:00〜13:00
大阪校 11月3日  15:00〜17:00




坂本龍治