人間だもの?

人間だもの?



人間だもの。
ミスを起こすことが
皆無であるはずありません。


登記情報543号の
『登記官の目「登記事務の適正迅速処理」』
という記事にこんなことが書かれています。



「我々の登記所会社においても
傷物の商品(過誤登記)を製造して、
お客様に納めるという事故が皆無ではない。



…最も多い過誤事例は、所有者、
債務者及び(根)抵当権者の住所、
本店等の誤りであり…全体の約30%を占めている。



…次に多い過誤事例は、所有者、
債務者及び(根)抵当権者の氏名、商号等の
誤りであり、全体の20%を占めている。」



登記に精通している登記官ですら、
氏名や住所を取り違える単純ミスを
起こすのですから、
これから登記のプロフェッショナルに
なろうとする司法書士受験生が
いつ如何なるときも、完璧に処理できます!
なんて、言えるはずがありません。



でも、
じゃぁ。



「ミスを起こすのが当たり前」
そんな風に捉えていて良いのかと言えば、
そんなわけありません。



理想を言えば、
本試験の現場においては、
ひとつのミスも起こさないことです。



そのためには、
50回に1回起きてしまうミスを、
100回に1回、
500回に1回しか起きないほど
精度を高めることです。



そして、
そこまで精度を高めるためには、
普段から、ミス撲滅へ向けて
真剣に自分の癖や性格と向き合い
小さな工夫を積み重ね、
日々の努力を怠らないという
薄皮を積み重ねるしかありません。



これが、
残りのひと月で徹底できるかどうかが
明暗を分けることになります。



合格する人、
あと一歩、ほんのちょっとの処で
涙をのむ人。



何が一番違うのかと言えば、
知識の量ではなく、
明らかに知識の“質”なのです。



残りひと月。
やるべきことは今までの学習を繰り返し
詰めの甘い箇所を徹底するだけです。



どうか。
ここでブレないでください。



追伸


先日。
権利証と登記事項証明書を
照合していたら、
対象物件、受付番号は同一であるのに
受付日付が1日違うものを見つけました。



さすがにこれには
驚いた。



すぐに登記所に問い合わせたところ
移記の際に生じたミスだろうということで
登記の申請はできることになったのですが。。。



本当にミスって恐ろしいな
と思った瞬間でした。



坂本龍治