白米と目玉焼き1こ

東北地方太平洋沖地震
からまる5日



まさか。
ここまで。
これほどまで。
大きな被害が出るとは
地震直後には想像していませんでした。



この災害により被害を受けられた方々に
心からお見舞いを申し上げます。



また、亡くなられた方々のご冥福を
お祈り申し上げます。
その体の行方が分からなくなってしまった方が
せめて家族のもとに帰れることを願っております。




白米と目玉焼き1こ




私の田舎は福島の白河にあります。
田園風景の続く美しい町です。


その白河から、
昨日、今日と、
従兄弟らが我が家にやってきました。



放射性物質から逃れるため、
というのも理由のひとつですが、
ガスと水道、そして物流のストップが
主な理由です。



特に物流。
食べ物が届かないことが一番深刻なようです。



コンビニにもスーパーにも
食べ物という食べ物はひとつも残っておらず、
ガムが残っているくらいだそうです。



冒頭に申した通り、
田園風景の広がる土地ですから、
作物は外にあるのですが、
放射線物質の飛来によってか、
食べないようアナウンスされているそうです。



本当に、
食べる物がなく、
白米と目玉焼き1こで食事を済ます。
そういった状況のようです。



それでも、
まだ食べれているだけマシな方だと思う。
と従兄弟は言います。



また、
ガソリン不足も深刻のようで、
白河のガソリンスタンドには
今日も数百台が
残っているとも知れぬガソリンを
求めて列をなしていたそうです。



実際、
別の従兄弟は東京に来るだけの
ガソリンが確保できず
やむを得ず、福島県内の西にはずれに
宿をとって避難しています。



通常時に比べ、
随分少なくなっているとはいえ、
福島や、そのほかの壊滅的被害を受けた
県に比べれば東京はまだまだ物的に豊かです。



どうか、
寒さに震えている人たちへ
暖を取るための石油が届くように、



ひとつのカップ麺を4人で分け合っている人たちへ
お腹が満たされる食事が届くように、



東京で必要以上に買い込んだりしないように
していきましょう。
東京に居たって、数百キロ離れた人たちの
ためになることは、さまざま出来るはずです。
みんなで協力していきましょう。



坂本龍治